
山本です
山本です。好きな食べ物は桃です。
2025.08.26
終戦から80年(とされている日)と1日後に「帰還者たちの記憶ミュージアム」へ行ってきました。
戦争が終わってからも苦しくつらい体験をされた、兵士・戦後強制抑留者・海外からの引揚者の労苦を扱っている施設です。
音声ガイドも入場料も無料で、内容もとてもわかりやすかったです。
(入り口で、展示内容を要約されて描かれた漫画も2種類無料でいただけます)
今ウクライナを攻撃している国は今もまさにそうですが、戦中もあっさり約束を覆していました。人を人とも思わない冷徹さが一貫してしています。
以前太極拳を習っていた時にたまにいらした大先生が中国残留孤児の方だったのを思い出し、以前はそこまでちゃんとイメージできていなかったのが、展示をみて、大変に辛い思いをされたんだなぁと、以前よりは情景や心情をイメージできるようになりました。
行って見てみてよかったです。
▲赤紙
▲終戦の詔書
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次の日、しょうけい館、昭和館に行き「武良茂(水木しげる)の戦争体験」という企画展と、
戦時下の東京や終戦・復興の写真も含めた昭和の写真を展示した「石川光陽写真展」を観てきました。
没収されないように写真を隠していたそうで、おかげで戦中戦後の写真も見ることができます。
水木しげるさんしかり、戦争では腕や足を無くされている方がとても多く、戦後は貧困や飢えのほかにも、身体的にも生活がとても困難な人が多かったんだなあと、2日間でみたいくつかの展示であらためて感じました。
戦中は、いちばん嬉しいのが家族の手紙とのことですが、戦争の不満を書くと届けてもらえないので、飢えや怪我、病気で大変な状況でも「自分は元気だ、心配するな」という内容の手紙を書き送っています。
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同日夜、NHKで「シミュレーション~昭和16年夏の敗戦~」という番組を観ましたが、こう言うと適切ではないかもですが、、面白かったです。とくに前編が。(キャストもセンスばっちり)
日本はアメリカと戦争をしたら必ず負けるというだけでなく、いつどうなるか戦況までほとんど全体を言い当てていた聡明な人たちがいたということです。そのことをお上様がたに説明したのにも関わらず、後戻りできずに愚かにも突き進んでしまった。正直、いかにも日本らしいと感じてしまいます。
▲ニャンモナイトもどき